転生したら不良と恋する恋愛小説の悪女でした。




朝食を食べ終え、食器を片付ける。

…あ、洗剤きれそう。



ーーーガチャ




リビングのドアが開き、何気なくそこに視線をやれば、さっき出てったはずのお母さんがドアの隙間からひょこっと顔を出していた。




…何してるんだろ。




『お母さん?』

「李和!」



うわ、呼ばれた。しかもめちゃくちゃいい笑顔で。


『なに?お母さん』


私が近づききょとんと首を傾げると、お母さんはくすりと笑ってリビングに入ってきた。



かと思えば  



「ハッピーバースデー!!!」



『え、』



力強く、私を抱き締めた。