扉が閉められ、彼女の足音が遠ざかっていく。 「……無理、か。君にとって彼らは、大事な存在に……ちゃんと、なれたんだね」 彼はまた、木箱を取り出した。 「――それは、確かな手応えだ」 そこからすくい上げたのは――ナデシコの花。 それから…………アサガオの花。 すくい上げられた、ナデシコとアサガオ。 真っ黒で冷たい花を――薔薇、菊、ツツジ、百合。そして……蘭、ナデシコ、アサガオ、牡丹が、やさしく包み込む。 エロぴゅあ男とオタクはすくい上げられた。 次はきっと――――……。