バーベキューデートの翌日は、椎南さんと紫生さんとデートの約束をしている。
あの二人は、オトナって感じだから緊張するなぁ。昨日のパワフルなデートとは違った展開になりそう。ドキドキしながら駅前で待っていると、私服姿の二人がやって来た。
「育ちゃん、お待たせ」
椎南さんだ。Tシャツにジャケットを羽織ったコーデは、爽やかで格好良い。
「お待たせしてしまい申し訳ございません」
隣では紫生さんが丁寧にお辞儀をしている。仕立てのいいシャツを着ていて、品の良さを感じさせた。
想像していた通り、二人ともオトナっぽくて眩しい。周りの人たちも、チラチラと二人を見ている。この二人の隣に並ぶのは緊張するなぁ。
「今日はよろしゅくおねがいしましゅ」
緊張のあまり噛んじゃったよ。恥ずかしくて俯いていると、二人から笑われてしまった。
「そんなに緊張すんなって。ただ遊びに行くだけだから」
「午前中は椎南さん、午後は僕が案内するので、育さんは安心してついて来てくださいね」
「は、はい!」
デートプランも考えてくれているんだ。さすがオトナだなぁ。
◇
電車に乗り込むと、椎南さんと紫生さんに挟まれる並び順で長椅子に座る。ソワソワしていると、椎南さんに話しかけられた。
「そういえば天音たちは学校で上手くやれているか?」
「あ、はい! ちょっと目立ち過ぎている気もしますが」
正直な感想も添えると、椎南さんは苦笑する。
「学校では目立つなって言ったんだけど、無駄だったか」
「ははは……」
あのビジュアルだから、目立ってしまうのは仕方ない。みんな自己主張が激しいから、大人しくしているなんて無理だし。
「椎南さんたちは転校してこないんですか?」
ずっと気になっていたことを聞いてみると、椎南さんは苦虫を噛み潰したような顔をする。
「三年のクラスに転校するつもりだったんだけど、さすがに無理だった。俺ら中学生には見えないし」
確かに……。二人は大人っぽいから、中学生というのは無理があるかも。高校生ならいけると思うんだけどな。すると紫生さんも会話に加わる。
「近いうちに高等部に編入しようと考えています。そうすれば学校でも育さんと会えますからね」
緑ヶ丘学園の高等部は、中等部と同じ敷地内にある。転校してくれば、一緒に登下校したりお昼を食べたりできるかもしれない。
「それは楽しみです!」
「そう言っていただけると光栄です。早く編入するためにも、権夢と那鳥に調整をしてもらっています」
「かりむとなとり?」
初めて聞く名前に首をかしげていると、椎南さんが説明してくれた。
「権夢はカリウム、那鳥はナトリウムが擬人化した食育男子だ。ミネラル兄弟の仲間で、調整役を担っているんだ。紫生と同じく、優秀なやつらだよ」
紫生さんの弟となれば、優秀というのも頷ける。
「カリウムとナトリウムは、体内の水分量を調整する役割があります。この世界でも僕らが水に馴染めるように調整してくれているんですよ」
なるほど。権夢さんと那鳥さんがいるから、食育男子もこの世界に溶け込めているのか。
「いずれ育さんにもご紹介しますね」
「はいっ」
あの二人は、オトナって感じだから緊張するなぁ。昨日のパワフルなデートとは違った展開になりそう。ドキドキしながら駅前で待っていると、私服姿の二人がやって来た。
「育ちゃん、お待たせ」
椎南さんだ。Tシャツにジャケットを羽織ったコーデは、爽やかで格好良い。
「お待たせしてしまい申し訳ございません」
隣では紫生さんが丁寧にお辞儀をしている。仕立てのいいシャツを着ていて、品の良さを感じさせた。
想像していた通り、二人ともオトナっぽくて眩しい。周りの人たちも、チラチラと二人を見ている。この二人の隣に並ぶのは緊張するなぁ。
「今日はよろしゅくおねがいしましゅ」
緊張のあまり噛んじゃったよ。恥ずかしくて俯いていると、二人から笑われてしまった。
「そんなに緊張すんなって。ただ遊びに行くだけだから」
「午前中は椎南さん、午後は僕が案内するので、育さんは安心してついて来てくださいね」
「は、はい!」
デートプランも考えてくれているんだ。さすがオトナだなぁ。
◇
電車に乗り込むと、椎南さんと紫生さんに挟まれる並び順で長椅子に座る。ソワソワしていると、椎南さんに話しかけられた。
「そういえば天音たちは学校で上手くやれているか?」
「あ、はい! ちょっと目立ち過ぎている気もしますが」
正直な感想も添えると、椎南さんは苦笑する。
「学校では目立つなって言ったんだけど、無駄だったか」
「ははは……」
あのビジュアルだから、目立ってしまうのは仕方ない。みんな自己主張が激しいから、大人しくしているなんて無理だし。
「椎南さんたちは転校してこないんですか?」
ずっと気になっていたことを聞いてみると、椎南さんは苦虫を噛み潰したような顔をする。
「三年のクラスに転校するつもりだったんだけど、さすがに無理だった。俺ら中学生には見えないし」
確かに……。二人は大人っぽいから、中学生というのは無理があるかも。高校生ならいけると思うんだけどな。すると紫生さんも会話に加わる。
「近いうちに高等部に編入しようと考えています。そうすれば学校でも育さんと会えますからね」
緑ヶ丘学園の高等部は、中等部と同じ敷地内にある。転校してくれば、一緒に登下校したりお昼を食べたりできるかもしれない。
「それは楽しみです!」
「そう言っていただけると光栄です。早く編入するためにも、権夢と那鳥に調整をしてもらっています」
「かりむとなとり?」
初めて聞く名前に首をかしげていると、椎南さんが説明してくれた。
「権夢はカリウム、那鳥はナトリウムが擬人化した食育男子だ。ミネラル兄弟の仲間で、調整役を担っているんだ。紫生と同じく、優秀なやつらだよ」
紫生さんの弟となれば、優秀というのも頷ける。
「カリウムとナトリウムは、体内の水分量を調整する役割があります。この世界でも僕らが水に馴染めるように調整してくれているんですよ」
なるほど。権夢さんと那鳥さんがいるから、食育男子もこの世界に溶け込めているのか。
「いずれ育さんにもご紹介しますね」
「はいっ」

