若頭は拾い猫を甘やかしたい。

そう言う弥生くんの目から強い圧を感じて何も言えなくなった。


「………ありがとう。」



でも正直、嬉しい気持ちも大きかった。

人から何かを貰うことだって滅多にない事だから。



それが弥生くんからだって考えたらもっと嬉しい。

…私すっかり弥生くんに心を許してる気がする。



「えぇ!!持ってきたの俺なんですから俺にも労いの言葉くださいよー!」



キュルキュルとした大きな目を見せて、私にお願いのポーズをしてくる男の人。




「えっと…、ありがとうございます。」


「やっべぇ、これはマジ可愛い!いいなぁ、相模さん。」


「うるせー、早く次の仕事に移れ。」



弥生くんにそう言われると、少ししょんぼりする男の人。


見えないはずの耳が下がってるように見えて面白い。



「はぁ…分かりましたよ〜。また今度ゆっくり話しましょうね!」


「え…あ、はい。」


「都、絶対に話さなくていいから。」