若頭は拾い猫を甘やかしたい。

「う…わぁ!!めっちゃ可愛いすね!!」



明らかに私の方を見てそんな事を言っている変な人。

…え、どんな反応すれば良いんだろ。



「…あ、「おい、勝手に都の方見んな、話しかけんな。」



ありがとうございます、そう言おうとしたけど、

私は聞いたこともないような喋り方をする弥生くんによって防がれた。



「いや〜それは理不尽っすよ!俺この子のための服持ってきたんですよ?見るくらい許して下さい〜。」



" この子 " と言う時に私の方を指してきたっていうことは、

ここにある大量の箱は私の服ってこと…??


え…??



「弥生くん、この箱って私のための服なの?」


「ん?そうだよ。色んな服あるから都が気に入ったの着るといーよ。」



こんなに沢山の服、凄くお金かかるだろうし私になんて勿体なすぎて着れない。



「私、この弥生くんの服で良いからいらないよ。」


「…はぁ、だめ。そんな格好で外に出せないから。」