若頭は拾い猫を甘やかしたい。

距離をとった瞬間、都が物足りなさそうな顔をして多分無意識だろうが、視線が俺の唇に向いている。


…まじで危険生物だな、ある意味。



「…あと1回だけにしよっか。」



さすがにこれ以上は俺も我慢できなくなりそうだし。


俺の言葉に頷く都を見て、ちゅっという効果音をならして最後の1回をした。



「…都、もう寂しくない??」


「うん、寂しくない。」



…俺が帰ってきた時の寂しそうな顔はもうしてないな。



それにしても、これって都は俺に懐いてきてるのか?

心開いてるよな最初よりは。




…絶対に他の奴には懐かないようにしないと。



そう思っていると、都の送迎の柳城からメールが届いた。

…なんだ??



メールを開いてみるとそこには




" 成宮組の若頭、月夜様と同じ高校らしいです。"




と書かれた内容が。


…………………………………は……??




弥生side end