若頭は拾い猫を甘やかしたい。

「…てかするけど。」


私が返事をする前に、そう言って弥生くんの顔が至近距離まで迫ってきて、


ほっぺにチュッと唇を当ててきた。



「(あー、ここに知らねー男の口が触れたとか…。まじ殺すぞソイツ。)」


弥生くんは角度を変えて、わざと音を出すように私の頬を啄む。



「(都、気持ちよさそうでかわいー。)」



その唇は次第に移動して、耳元へと触れる。



「ひゃぁっ、」

「都、簡単に俺以外の男に触れられないで。」


「んっ、耳元話すの…だめ、」



弥生くんの息が熱くて、こそばゆくて、私の耳までもが熱くなっていくのが分かる。


耳元で話すのはダメなのに、弥生くんは全く止めずに話し続ける。



「俺、嫉妬で狂っちゃってその男のこと殺しちゃうかもしれねーから。」


「ふぇ、殺す…??」


「そ。こんな可愛い都の顔見れるのは俺だけでいーでしょ?」



弥生くんは私のことをじっと見つめながら、もう片方の指を私の口に入れて、口の中を掻き回す。



「んぁ…やよいくん、やめれ、」


「止めて、じゃないでしょ。こんな気持ちよさそーなのに。」



上手く話せなくて嫌なはずなのに弥生くんの言う通り、気持ちよさを感じてしまう。