若頭は拾い猫を甘やかしたい。

授業サボるなんて初めてかも…。

と心の中で呟きながらちーちゃんに連れられて屋上にたどり着いた。



「ふぅ、誰もいないわね。」



ちーちゃんの言う通り、屋上にはさすがに誰もいない。


2人でヒンヤリとしたコンクリートの上に座る。



「さ、都。説明してもらうわよ。」


「うーん、どこから?」



「最初からに決まってるでしょ!!」



う、ちーちゃん声大きいなぁ。






それから、気になって仕方ない様子のちーちゃんのために、弥生くんとの出会いから黒い車で送迎してもらった背景について、ザッと説明した。



「…で、その弥生さんって人がヤクザだったって訳ね。」



私が話終わると、ちーちゃんはまだ信じられないというような顔をしていた。


「ねぇ、都。それ大丈夫なの?危ない人なんじゃないの?」



そして心配そうな声と表情で私に聞いてくる。


「うん、大丈夫。すごく優しいの。」


「でもまだ出会ったばっかなんじゃ…。」



それは本当に自分でも不思議だと思う。

基本的にちーちゃん以外の他人にはいつも警戒することが多くて心を開けないから。



「だけど分かるの。あの人は凄く優しい人だって。」



本当に私の勘でしか無いけど、そう感じるから信じてみたいって思う。ただそれだけ。



「そっか、都がそう言うなら大丈夫なのかな。」


「うん、ちーちゃん心配してくれてありがとう。」


「ばか、当たり前でしょー!私の都が〜」



ほんとに、ちーちゃんは私のことを考えてくれてるんだな。と改めて実感する。


「ちーちゃんはずっと私の大切な人だよ。」