「お兄さんの言うことはきいていいの?」
「うん、俺は良いよ。約束できる?」
「うん、できる。」
そう言ってお兄さんの子指が差し出されて、私の小指と結んで指切りげんまんをする。
…今のは、キスだよね。高校生だからそれくらいのことはしっている。
「お兄さん、私今の好き。」
そう言って、私を優しく見つめるお兄さんの服をキュッと掴んで名前を呼んで私もお兄さんに目を合わせる。
するとお兄さんは一瞬驚いた顔をして、
「都はキスが好きなんだ。じゃ、ゆっくりもっと気持ちいキスの仕方覚えていこーね。」
ポンっと私の頭に手を置いて嬉しそうに笑ってそう言った。

