若頭は拾い猫を甘やかしたい。

今はブカブカした大きめのシャツ1枚だけ。

ワンピースみたいになって全身は隠れてるけど。



お兄さんが着替えさせてくれてたのかな、全然気づかなかった。



「はい、持ってきた。」


ガチャっとドアが開く音がしてお兄さんが帰ってきた。

手に持っているお皿からは凄くいい匂いがする。


「美味しそう、」

「いっぱい食べていーからな。」



鉄製のスプーンを渡されて、お皿の中のお粥をじぃっと見つめる。

キラキラしててほんとに美味しそう。湯気もあったかい。



「っ、いただきます…!」


ふーふーとしてパクッと食べると、


「あつっ、」


冷ましたりなかったのかまだ熱々だった。

う、恥ずかしい。お兄さんに今の見られた…よね?



「ちっ、あいつもっと冷やしてから渡せよ。」

「…お兄さん??」



今何かボソッと言ったような。

そう思ったけどお兄さんは何事も無かったかのような顔をして、優しく笑いかけてきた。



「都は猫舌なんだな、よしよし。」


あ、なでなでされてる…。気持ちい。


「ベロ火傷してない?」

「…ちょっと痛いかも。」