あの出来事があってからリディアに会うのはこれが初めてだった。
倒れた敵軍の始末やらなんやらで城の中は騒がしく、フィリップ王子との夕食会も中止が続いていたので会う機会がなかったのだ。
「えぇ、大丈夫よ。 シーラ様、あなたは命の恩人よ!」
言いながらリディアはシーラに抱きついた。
ふたりとも自然と敬語が抜けているが、互いに気がついていない。
窮地を経験した者同士、距離感は自然と近くなっていた。
「そんなことないわ。私はなにも」
「いいえ。今度私の国からあなたへ贈り物をするから待っていてね」
飛び跳ねて言うリディアを見ているとシーラも自然と笑顔になれる。
「わかった。楽しみにしているわね」
だけどシーラの処遇はまだ決まっていない。
その贈り物を受取るときにはどうなっているのか、誰もわからないのだった。
倒れた敵軍の始末やらなんやらで城の中は騒がしく、フィリップ王子との夕食会も中止が続いていたので会う機会がなかったのだ。
「えぇ、大丈夫よ。 シーラ様、あなたは命の恩人よ!」
言いながらリディアはシーラに抱きついた。
ふたりとも自然と敬語が抜けているが、互いに気がついていない。
窮地を経験した者同士、距離感は自然と近くなっていた。
「そんなことないわ。私はなにも」
「いいえ。今度私の国からあなたへ贈り物をするから待っていてね」
飛び跳ねて言うリディアを見ているとシーラも自然と笑顔になれる。
「わかった。楽しみにしているわね」
だけどシーラの処遇はまだ決まっていない。
その贈り物を受取るときにはどうなっているのか、誰もわからないのだった。



