「あの子、異能使いだったんですって」
「まぁ、どうりで妙な姫だと思ってたのよ」
「異能使いじゃダメね。妃には選ばれないわよきっと」
ひそひそ、くすくす。
シーラがやったことはまたたく間に城中に広まり、それは高貴な姫君たちの暇つぶしの話題として使われ続けていた。
「シーラ様、今回は本当にありがとうございました」
どれもこれもシーラを蔑み笑う噂ばかりなの中、懇切丁寧に頭を下げてきたのはフィリップの側室であるアルバンだった。
アルバンはフィリップと同年代で、幼い頃から遊び相手として城で働いていた。
「いえ、私はなにも」
シーラは自分に与えられた部屋の中にいるというのに居心地の悪さを感じてみじろぎをした。
そんなシーラをリュナはそっと見守っている。
「これはせめてものお礼です」
「まぁ、どうりで妙な姫だと思ってたのよ」
「異能使いじゃダメね。妃には選ばれないわよきっと」
ひそひそ、くすくす。
シーラがやったことはまたたく間に城中に広まり、それは高貴な姫君たちの暇つぶしの話題として使われ続けていた。
「シーラ様、今回は本当にありがとうございました」
どれもこれもシーラを蔑み笑う噂ばかりなの中、懇切丁寧に頭を下げてきたのはフィリップの側室であるアルバンだった。
アルバンはフィリップと同年代で、幼い頃から遊び相手として城で働いていた。
「いえ、私はなにも」
シーラは自分に与えられた部屋の中にいるというのに居心地の悪さを感じてみじろぎをした。
そんなシーラをリュナはそっと見守っている。
「これはせめてものお礼です」



