瑞穂はすぐに救急搬送され、車を運転していた20代の女性も同じように救急車で運ばれていった。
私と貴斗は瑞穂の乗った救急車に同乗させてもらい、瑞穂の両親に連絡してとてんてこまいだった。
瑞穂は跳ね上げられて落下したときに体の右側を強く打ち付けたようで、右足と右腕を骨折していた。
しばらくは退院できなさそうだ。
「ごめんね、迷惑かけて」
外が真っ暗になり、そろそろ帰らないとまずい時間になったとき、瑞穂はようやく目を覚ました。
「気にしなくていいよ」
私はそれ以外に掛ける言葉が見つからなかった。
そもそもあの日記がなければこんな交通時に遭うこともなかったんだから。
「こうして入院してれば、死ぬこともないよね」
目を覚ましたばかりの瑞穂はそう言って少しだけ笑ってみせた。
日記にかかれていたグラウンド100周は到底無理そうだ。
「そうだね」
笑顔を見せてくれた瑞穂に安心して、私も笑みを返したのだった。
私と貴斗は瑞穂の乗った救急車に同乗させてもらい、瑞穂の両親に連絡してとてんてこまいだった。
瑞穂は跳ね上げられて落下したときに体の右側を強く打ち付けたようで、右足と右腕を骨折していた。
しばらくは退院できなさそうだ。
「ごめんね、迷惑かけて」
外が真っ暗になり、そろそろ帰らないとまずい時間になったとき、瑞穂はようやく目を覚ました。
「気にしなくていいよ」
私はそれ以外に掛ける言葉が見つからなかった。
そもそもあの日記がなければこんな交通時に遭うこともなかったんだから。
「こうして入院してれば、死ぬこともないよね」
目を覚ましたばかりの瑞穂はそう言って少しだけ笑ってみせた。
日記にかかれていたグラウンド100周は到底無理そうだ。
「そうだね」
笑顔を見せてくれた瑞穂に安心して、私も笑みを返したのだった。



