☆☆☆
日記帳は再び燃えて灰になった。
それだけでは飽き足らず貴斗が灰も踏みつけて跡形もなく飛んでいってしまった。
だけど前回ほどの安心感は得られず、3人は無言のまま私の家にやってきていた。
「上がって」
幸いにもお母さんは今買い物にでかけているみたいで庭先に自動車はなかった。
日奈子が死んでしまったことも含めてとやかく質問されるのが億劫だったから、丁度いい。
「お邪魔します」
貴斗と瑞穂がおずおずといった様子で靴を脱いでついてくる。
私はまっすぐ自室へ向かった。
前回は燃やして帰宅するとすぐに日記帳が戻ってきていた。
自分の部屋のドアを開けるのに緊張してしまい、何度も手を滑らせて失敗した。
3度目でようやくドアを開いて中に入る。
そして机に近づいていき……その上になにもないことを確認すると急激に緊張がほどけていった。
「よかった」
呟き、床に崩れるように座り込む。
「ふたりとも、日記帳戻ってきてなかったよ」
明るい声でそう言うが、ふたりはドアの前から動かない。
日記帳は再び燃えて灰になった。
それだけでは飽き足らず貴斗が灰も踏みつけて跡形もなく飛んでいってしまった。
だけど前回ほどの安心感は得られず、3人は無言のまま私の家にやってきていた。
「上がって」
幸いにもお母さんは今買い物にでかけているみたいで庭先に自動車はなかった。
日奈子が死んでしまったことも含めてとやかく質問されるのが億劫だったから、丁度いい。
「お邪魔します」
貴斗と瑞穂がおずおずといった様子で靴を脱いでついてくる。
私はまっすぐ自室へ向かった。
前回は燃やして帰宅するとすぐに日記帳が戻ってきていた。
自分の部屋のドアを開けるのに緊張してしまい、何度も手を滑らせて失敗した。
3度目でようやくドアを開いて中に入る。
そして机に近づいていき……その上になにもないことを確認すると急激に緊張がほどけていった。
「よかった」
呟き、床に崩れるように座り込む。
「ふたりとも、日記帳戻ってきてなかったよ」
明るい声でそう言うが、ふたりはドアの前から動かない。



