復讐殺人日記

もう一度燃やす

まさか今日が日奈子の葬儀になるなんて。
６月６日。
葬儀場には沢山の参列者の姿があった。

日奈子は他の学校にも友人がいたようで、見知らぬ制服の女の子たちが泣いているのも見た。

日奈子は学校内のトイレで溺死した。

あのとき間違いなく見えない壁と天井があったのだけれど、先生が駆けつけたときにはすでに消えていて、個室の内の水も流れてしまっていた。

そのため日奈子は学校内のトイレで異様な自殺を遂げたのだと、みんなに思われていた。

もちろん自殺なんかじゃない。
私が日奈子が最後まで必死で生きようとしていたところを見ている。

だけどそんなことを言っても誰も信じてくれなかった。

友達の死体を発見したショックからおかしなことを言い出したのだと、私も瑞穂も同情されてしまった。

この分じゃ、どれだけ保人の日記について説明しても無駄だろう。
あれは呪いの殺人日記だ。
私たちが止めるしかない。