「なによこれ。誰がこんな天井作ったの!?」
瑞穂が拳で見えない天井を殴っているが、天井はビクともせず拳の方が跳ね返されている。
「待ってて日奈子、今助けるから!」
掃除道具入れになにかなにか探そうと走ったそのときだった。
バザッと水の音が聞こえてきて私は足を止めた。
振り向くが、水が流れている様子はない。
「日奈子! 日奈子!」
瑞穂が悲鳴のような声で日奈子を呼んでいるのを聞いて咄嗟に取って返した。
「どうしたの? なにがあったの?」
下にしてはなにも見えない。
便座の上に立っている瑞穂が見る間に青ざめていき、両手で自分の口を押さえた。
「ちょっと変わって!」
状況がわからない私は瑞穂を便座の上から引きずり下ろし、代わりに自分がその上に乗った。
そして日奈子が入っている個室を覗いたとき、息を飲んで目を見開いていた。
個室の中には水が充満していて、日奈子が顔を上に向けて立ち泳ぎをしている。
水面は見えない天井のギリギリまで到達しているので、そうしていないと呼吸を確保できないのだ。
その瞬間、日奈子と視線がぶつかった。
瑞穂が拳で見えない天井を殴っているが、天井はビクともせず拳の方が跳ね返されている。
「待ってて日奈子、今助けるから!」
掃除道具入れになにかなにか探そうと走ったそのときだった。
バザッと水の音が聞こえてきて私は足を止めた。
振り向くが、水が流れている様子はない。
「日奈子! 日奈子!」
瑞穂が悲鳴のような声で日奈子を呼んでいるのを聞いて咄嗟に取って返した。
「どうしたの? なにがあったの?」
下にしてはなにも見えない。
便座の上に立っている瑞穂が見る間に青ざめていき、両手で自分の口を押さえた。
「ちょっと変わって!」
状況がわからない私は瑞穂を便座の上から引きずり下ろし、代わりに自分がその上に乗った。
そして日奈子が入っている個室を覗いたとき、息を飲んで目を見開いていた。
個室の中には水が充満していて、日奈子が顔を上に向けて立ち泳ぎをしている。
水面は見えない天井のギリギリまで到達しているので、そうしていないと呼吸を確保できないのだ。
その瞬間、日奈子と視線がぶつかった。



