日奈子の入っている個室に手を伸ばしたとき、指先になにかが触れた。
え?
疑問に感じて背伸びをして身を乗り出したとき、個室の天井が蛍光灯によってキラリと光ったのがかわった。
再び手を伸ばしてみると、そこには見えない天井があり叩くとコンコンと軽い音が鳴る。
「うそ、なにこれ」
愕然として呟くとすぐに瑞穂がやってきた。
「どうかした?」
「個室に天井があるみたい」
試しに反対側の個室を確認してみるが、そこには遮るものはなにもなかった。
もちろん、私が今入っている個室にも見えない天井なんてない。
「ねぇふたりともなにしてるの!? 早く出してよ!」
日奈子が乱暴にドアをノックして暴れ始める。
「ちょっと待って!」
瑞穂が叫ぶように返事をして私と場所を交代した。
個室に突如現れた天井に触れて「なにこれ……」とつぶやいている。
その間私は日奈子が入っている個室の前に移動してきていた。
このトイレのドアは下も少しだけ空間があるので、手を入れることくらいはできる。
「日奈子、大丈夫?」
声をかけながらかがみ込んで下の空間に手を入れようとしたのだけれど……コツンッ。
そこにも見えない板があり指先がそれにぶつかった。
え?
疑問に感じて背伸びをして身を乗り出したとき、個室の天井が蛍光灯によってキラリと光ったのがかわった。
再び手を伸ばしてみると、そこには見えない天井があり叩くとコンコンと軽い音が鳴る。
「うそ、なにこれ」
愕然として呟くとすぐに瑞穂がやってきた。
「どうかした?」
「個室に天井があるみたい」
試しに反対側の個室を確認してみるが、そこには遮るものはなにもなかった。
もちろん、私が今入っている個室にも見えない天井なんてない。
「ねぇふたりともなにしてるの!? 早く出してよ!」
日奈子が乱暴にドアをノックして暴れ始める。
「ちょっと待って!」
瑞穂が叫ぶように返事をして私と場所を交代した。
個室に突如現れた天井に触れて「なにこれ……」とつぶやいている。
その間私は日奈子が入っている個室の前に移動してきていた。
このトイレのドアは下も少しだけ空間があるので、手を入れることくらいはできる。
「日奈子、大丈夫?」
声をかけながらかがみ込んで下の空間に手を入れようとしたのだけれど……コツンッ。
そこにも見えない板があり指先がそれにぶつかった。



