私はカバンを自分の机に置くとすぐに中から日記帳を取り出してみんなに見せた。
「おい、なんでそれを持ってんだよ!」
貴斗がサッと青ざめて叫ぶ。
「落ち着きなよ。日記帳は昨日燃やしたんだから、同じノートってだけじゃないの?」
瑞穂が日記帳の最初のページを開く。
そして表情を変えた。
それは間違いなく燃やしたはずの日記帳だったからだ。
「昨日家に帰ったらこれが机の上にあったの」
私は震える声で説明する。
できるだけ机上に振る舞っていたかったけれど、それも無理な話だった。
「嘘。なんで!?」
日奈子はすでにパニックで、半泣きになっている。
「そんなの私にだってわからないよ! 燃やしたのは私だって見てるんだから!」
つい大声になってしまったそのときだった。
窓も開いていないのに、突然日記帳がバラバラと音を立ててめくれていったのだ。
それが6月3日の日記のところでピタリと止まる。
「おい、なんでそれを持ってんだよ!」
貴斗がサッと青ざめて叫ぶ。
「落ち着きなよ。日記帳は昨日燃やしたんだから、同じノートってだけじゃないの?」
瑞穂が日記帳の最初のページを開く。
そして表情を変えた。
それは間違いなく燃やしたはずの日記帳だったからだ。
「昨日家に帰ったらこれが机の上にあったの」
私は震える声で説明する。
できるだけ机上に振る舞っていたかったけれど、それも無理な話だった。
「嘘。なんで!?」
日奈子はすでにパニックで、半泣きになっている。
「そんなの私にだってわからないよ! 燃やしたのは私だって見てるんだから!」
つい大声になってしまったそのときだった。
窓も開いていないのに、突然日記帳がバラバラと音を立ててめくれていったのだ。
それが6月3日の日記のところでピタリと止まる。



