復讐殺人日記

「あの子、家ではゲームばかりしてて会話もあまりなかったから、どうして自殺なんかしたんもかわからなくて」

お母さんの声が徐々に震えてくる。
私たちはとまどい、目を見かわせる。

どうしようこのままじゃ帰るタイミングがなくなってしまう。
そう思ったときだった。

あの視線を感じた。
授業中にも休憩中にも感じるあの視線。

目の端に人影が写り込んだ。
それは仏壇がある方向で……私は勢いよくそちらへ振り向いた。

保人の遺影と視線がぶつかる。
そしてその顔がニヤァと笑ったのだった。