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日記帳に最初に日奈子の名前が書かれたのはどうしてだろう?
保人の家に行く途中、そんな疑問が浮かんできた。
「イジメの主犯格をびびらせるためだろ?」
貴斗が何気ない調子で答える。
「それって私をビビらせようとしてるってこと?」
「まぁ、そうだよな」
保人イジメを開始したのは確かに私。
他の3人はそれに乗っかってきた形になる。
日奈子などはその場に一緒にいたものの、直接手を下したことはほとんどない。
「そんなのひどいよ! それなら愛花ちゃんを殺して終わりにすればいいのに!」
思わずといった様子で日奈子が叫び、そして慌ててうつむいた。
「へぇ、日奈子はずっとそんな風に思ってたんだ?」
「そ、そんなことないけど……」
モゴモゴと言い訳したってもう遅い。
日奈子は私のことを邪魔者みたいに思っていたのがわかってしまった。
「私日奈子のことは可愛い友達だと思ってたよ? でも日奈子は違ったんだ?」
日奈子は黙ったまま、顔もあげない。
だけど体が細かく震えているのがわかった。
イジメのターゲットが本格的に自分に移ってしまうかもしれないと、察したのだろう。
「じゃあさ、私はここで帰るから日奈子ひとりで保人の家に行けば?」
立ち止まって言うと、日奈子が泣きそうな顔を向けてきた。
日記帳に最初に日奈子の名前が書かれたのはどうしてだろう?
保人の家に行く途中、そんな疑問が浮かんできた。
「イジメの主犯格をびびらせるためだろ?」
貴斗が何気ない調子で答える。
「それって私をビビらせようとしてるってこと?」
「まぁ、そうだよな」
保人イジメを開始したのは確かに私。
他の3人はそれに乗っかってきた形になる。
日奈子などはその場に一緒にいたものの、直接手を下したことはほとんどない。
「そんなのひどいよ! それなら愛花ちゃんを殺して終わりにすればいいのに!」
思わずといった様子で日奈子が叫び、そして慌ててうつむいた。
「へぇ、日奈子はずっとそんな風に思ってたんだ?」
「そ、そんなことないけど……」
モゴモゴと言い訳したってもう遅い。
日奈子は私のことを邪魔者みたいに思っていたのがわかってしまった。
「私日奈子のことは可愛い友達だと思ってたよ? でも日奈子は違ったんだ?」
日奈子は黙ったまま、顔もあげない。
だけど体が細かく震えているのがわかった。
イジメのターゲットが本格的に自分に移ってしまうかもしれないと、察したのだろう。
「じゃあさ、私はここで帰るから日奈子ひとりで保人の家に行けば?」
立ち止まって言うと、日奈子が泣きそうな顔を向けてきた。



