復讐殺人日記

次の瞬間また人の気配を感じて振り向いた。
が、そこには誰もいない。

目の端に一瞬見えるくせに、こちらがしっかり認識しようとすると逃げてしまう。

だから私たちの頭には余計にあの影の存在が焼き付いてしまうんだ。

卑怯者。
出てくるなら出てこいよ。

「呪いなんて跳ね返してやる。このにっきは今日燃やして灰にしてやる」

私は恐怖心を振り払ってそう言ったのだった。