復讐殺人日記

☆☆☆

私たち4人はC組のクラスだけでなく、2年生全体でも一目置かれる存在だった。

4人で横並びになって廊下を歩いていると必ず道を開けてくれるし、面識のない生徒が噂を聞いて見に来ることもある。

「あれがC組の川南さん?」
「めっちゃキレイ!」
「足なげぇ」
「あ、こっち見た! きゃあ!」

そんな会話が聞こえてくるのは日常茶飯事だった。
こんな私にちょっかいを出されている保人は喜ぶべきだった。

だけどあいつはいつもいつも怯えて青ざめて、時には涙目になって必死で私から逃げようとする。

その態度が気に入らないが、同時に愉快でもあった。
「昨日の体育館は面白かったよなぁ」

昼休憩中、並んで食堂へ向かいながら貴斗が思い出し笑いをする。
もちろん、保人に全裸でランニングさせたときのことを言っているんだ。

「あ、動画撮ったよ!」