復讐殺人日記

「これ日記じゃん!」
手に取り、思わず声が大きくなってしまった。

ノートの表紙にはなにも書かれていなかったが、開いてみると日付やその日の出来事が完結に書かれていたのだ。

だけど私たちが保人をイジメた日のページだけは、誰になにをされたのかが細かく書かれていた。

決して忘れまいとするようにそこだけは筆圧も強いようで紙のあちこちが破れてしまっていた。

「やっぱりあったか。よし、出よう」
貴斗は苦々しい表情でそう言ったのだった。