復讐殺人日記

それで許す生徒もいたけれど、保人が要注意人物であることはあっという間に学校内に広まっていった。

そんなのは当然だ。
自分がやったことなんだから、自業自得だった。
『もうちょっと痛めつけておかないと、ああいうのは繰り返すから』

瑞穂の言葉に一度痴漢で捕まった人間がまた同じことを繰り返しているというニュースを思い出した。

保人を許してはいけない。
許して気が緩めばきっとまた繰り返すから。

そして、今に至る。
「お馬さんしてよ」

日奈子が可愛い声で保人に言う。
けれど保人は動かない。

「やりなよ保人。お馬さんになれば日奈子がパンツ見せてくれるかもよ?」
瑞穂が茶化すように言うと日奈子が「うげぇ」と吐くふりをしてみせた。