復讐殺人日記

カリカリカリカリ。
カリカリカリカリ。

膝立ちになって机の上を確認するとノートが見えた。
あれは日記帳だ。
保人の日記帳。

そう理解したとき、自分が笑っていることに気がついた。
驚いて自分の顔を手をあてる。

だけど間違いなく私は笑っていた。
「そっか、私死にたかったんだ」
ここまできてようやく気がついた。

友達がどんどんいなくなっていく中で、死にたくなっていたことに。
もう誰かを失うのは嫌だ。

早く自分の番になってほしい。
保人の呪いから逃げ惑いながらも、心の奥底ではそう思っていたんだ。
ようやく自分の本心に気がつくことができた。

そしてそれはもうすぐ達成されることになるだろう。
そう思って嬉しかったんだ。