本当に最後にひとりになってしまった。
日奈子も瑞穂も、そして貴斗も死んだ。
6月14日。
今日は貴斗の葬儀の日だったけれど、私は自分の部屋にこもっていた。
学校へ行く気力も残っていない。
無断外泊したことについては両親がなにか言っていた気がするけれど、それも覚えていなかった。
気がついたら自分の部屋にいて、今日になっていた。
ちゃんと眠ったのか、ご飯を食べたのかも記憶から消えていた。
それでもこうして呼吸をしているから、なにかしらしていたんだと思う。
怪我をした足の裏にも包帯が巻かれているから、病院には行ったんだろう。
カリカリカリカリ。
カリカリカリカリ。
この音ってなんだっけ?
なんだかすごく大切なもので、そして禍々しいものだった気がする。
私は音がした方へと視線を向けた。
日奈子も瑞穂も、そして貴斗も死んだ。
6月14日。
今日は貴斗の葬儀の日だったけれど、私は自分の部屋にこもっていた。
学校へ行く気力も残っていない。
無断外泊したことについては両親がなにか言っていた気がするけれど、それも覚えていなかった。
気がついたら自分の部屋にいて、今日になっていた。
ちゃんと眠ったのか、ご飯を食べたのかも記憶から消えていた。
それでもこうして呼吸をしているから、なにかしらしていたんだと思う。
怪我をした足の裏にも包帯が巻かれているから、病院には行ったんだろう。
カリカリカリカリ。
カリカリカリカリ。
この音ってなんだっけ?
なんだかすごく大切なもので、そして禍々しいものだった気がする。
私は音がした方へと視線を向けた。



