復讐殺人日記

骨折した手足を乱暴に振り動かして無理やり走っていた。
次第に息が上がってきて呼吸が苦しくなってきた。

急に走ったせいで足の筋もビリビリと痛む。
「愛花！　止まれ！」

後から貴斗が必死に追いかけてきてくれている。
それでも止まらず、大通りが見えた。

「い、いや……誰か止めて！！」
叫びながら大通りへと飛び出した。

行き交う車が目前に迫ってくる。
私の足はその場でピタリととまった。

「えっ」
つぶやいた次の瞬間激しい衝撃を感じて横倒しに倒れていた。

体のあちこちが痛む。
肺が潰れそうなくらいに苦しい。

でも、生きている。
そしてぬくもりを感じる。