復讐殺人日記

☆☆☆

保人は私たちを徹底的に痛めつけるために自殺すらさせてくれない。

絶望感の中、私は貴斗の家にやってきていた。

一旦自分の家に戻るつもりでいたけれど親からなにか言われるのが億劫だったから、両親が旅行へでかけているという貴斗の家に逃げてきたのだ。

貴斗の両親はあとふつかは戻ってこないらしい。
「散らかってて悪いな」
「ううん。平気」

貴斗の部屋は漫画やお菓子のゴミがあちこちに散らばっていて、座るところも確保しなければならなかった。

それでも貴斗の匂いがする部屋は落ち着くことができた。
貴斗は私にクッションを差し出して、自分は床に直接座った。

「俺さ、たぶん明日死ぬんだ。いや、たぶんじゃなくて、絶対に死ぬ」

その言葉に苦々しい気分になった。
どう返事をしていいかわからず、下唇を噛みしめる。

「だから伝えておきたいことがある」
貴斗が真っ直ぐに私を見つめる。