復讐殺人日記

瑞穂に頭を叩かれた保人は黙り込んだ。
4人に囲まれたとき、保人には発言権はない。

それは日頃から決まったことだった。
私は一歩前に出て保人を見下ろした。

怯えて震えている姿は小動物そのものだ。
そのおどおどとした態度も気に入らない。
それなのに……こいつは1年生の頃私の下着を盗撮したんだ。

このクズは私が階段を上がっている時に下からスマホのシャッターを切った。

音に気がついてすぐに詰め寄ったけれど、『知らない』『君の勘違いじゃない?』とシラを切り通そうとした。

だけどそんなことはさせない。
偶然そこを通りかかった瑞穂と協力してスマホを奪い、中身を確認したのだ。

するとその中には複数枚の盗撮写真があった。
どれもこれも学校内で撮ったとわかるものばかり。

それを見た瞬間気持ち悪さに吐き気がして、すぐにトイレに駆け込んだ。