そのまま家の裏手へと周り、勝手口の前までやってくる。
けれど当然鍵がかけられて中に入ることはできない。
しかし貴斗が勝手口の横にある小窓に手をかけると、それはあっけなく開いたのだ。
普段鍵を開けっ放しにしていた場所なのだろう、引っ越すときにも開けたまま忘れて行ったに違いない。
窓を全開にすれば私の体なら通れそうだ。
「行けるか?」
「うん」
すでに空き家になっている家に入ってどうするつもりなのか。
質問する前に私の体は家の中へと押し込まれていた。
足をついたのはキッチンのシンクの上だった。
すぐ右手に勝手口が見える。
私はシンクから飛び降りて勝手口の鍵を開け、貴斗と中へ入れた。
「なにもないと思ってたけど、ちょっと物が残ってるんだね」
キッチンの中には大きな食器棚とテーブルと椅子がそのままになっていた。
食器棚の中には不要になったのか、茶碗やコップもいくつか見られる。
けれど当然鍵がかけられて中に入ることはできない。
しかし貴斗が勝手口の横にある小窓に手をかけると、それはあっけなく開いたのだ。
普段鍵を開けっ放しにしていた場所なのだろう、引っ越すときにも開けたまま忘れて行ったに違いない。
窓を全開にすれば私の体なら通れそうだ。
「行けるか?」
「うん」
すでに空き家になっている家に入ってどうするつもりなのか。
質問する前に私の体は家の中へと押し込まれていた。
足をついたのはキッチンのシンクの上だった。
すぐ右手に勝手口が見える。
私はシンクから飛び降りて勝手口の鍵を開け、貴斗と中へ入れた。
「なにもないと思ってたけど、ちょっと物が残ってるんだね」
キッチンの中には大きな食器棚とテーブルと椅子がそのままになっていた。
食器棚の中には不要になったのか、茶碗やコップもいくつか見られる。



