「どうして、一番欲しいと願ったものは、こんなにも遠いんだろう……。ずっと、そう思ってた……」
渚くんが月果て病で亡くなってから……。
この一ヶ月の間、わたしは何度も不安と恐怖で心を押しつぶされそうになった。
それを乗り越えられたのは全て、夢の中で『今の渚くん』に出逢えたおかげだ。
「ただ、笑った顔が見たかった。夢の中で一緒にいられるだけで良かったはずなのに……」
一度めぐり会えば、もはや手放せない。
渚くんの笑顔は夢の中と変わらず、世界を包む夜さえ吹き飛ばしてしまう。
太陽に似た温かさと魅力に満ちていて、とてもまぶしい。
「この気持ちはきっと、抑えても抑えきれない」
渚くんのことを思うと、心の内側が温かくなるのを感じる。
これからは現実と夢、どちらでも渚くんに会えるんだ。
花が芽生えていくように、わたしの中に温かなものがゆっくりと積もっていく。
――ただ、声が聞きたい。
夢を見たら会えるって分かっていても、今すぐ会いたくてたまらない。
「渚くんがいない世界なんて、いらないよ。だから、渚くんの未練は絶対に晴らさせない!」
固くつかんだ恋のカケラは、それまでのわたしの不安を解消していった。
渚くんが月果て病で亡くなってから……。
この一ヶ月の間、わたしは何度も不安と恐怖で心を押しつぶされそうになった。
それを乗り越えられたのは全て、夢の中で『今の渚くん』に出逢えたおかげだ。
「ただ、笑った顔が見たかった。夢の中で一緒にいられるだけで良かったはずなのに……」
一度めぐり会えば、もはや手放せない。
渚くんの笑顔は夢の中と変わらず、世界を包む夜さえ吹き飛ばしてしまう。
太陽に似た温かさと魅力に満ちていて、とてもまぶしい。
「この気持ちはきっと、抑えても抑えきれない」
渚くんのことを思うと、心の内側が温かくなるのを感じる。
これからは現実と夢、どちらでも渚くんに会えるんだ。
花が芽生えていくように、わたしの中に温かなものがゆっくりと積もっていく。
――ただ、声が聞きたい。
夢を見たら会えるって分かっていても、今すぐ会いたくてたまらない。
「渚くんがいない世界なんて、いらないよ。だから、渚くんの未練は絶対に晴らさせない!」
固くつかんだ恋のカケラは、それまでのわたしの不安を解消していった。



