第2章 新生活
○珠李の自室ベッドの上 柱
中学生になってから2年が経ったとある日ト書き
いつものように目覚まし時計がけたたましく鳴り響く部屋で私は異変に気付いた。ト書き
珠李「あれ……?なんで……」セリフ
ボヤける視界をスッキリさせようと目をこすりながら辺りを見渡す。ト書き
だが、視界が晴れることはなかった。ト書き
○眼科の診察室 柱
一週間後、あれから見る見るうちに視力が衰えて
私の目はすっかり見えなくなっていた。ト書き
珠李の母「……なんで……うちの子なんですか……?先生!!」セリフ
医者「そう言われましても……」セリフ
泣きじゃくる母親の声と淡々とした医者の声を聞きながら私はまだ実感を持てずにいた。ト書き
○珠李が通う新しい学校への通学路 柱
あの日から私の世界は180度変わった。ト書き
学校を変え、家を引越し、誰も過去の私を知らない世界に私は飛び込んだ。ト書き
あれから2年後ト書き
音晴「おはよう、珠李ちゃん」セリフ
珠李「おはよう、音晴くん」セリフ
杖を突く音を辺りに響かせているとト書き
麻琉「珠李?」セリフ
と、何処か懐かしい麻琉の匂いと共に声変わりを終え、すっかり低くなった麻琉の声が聞こえて来た。ト書き
音晴「珠李ちゃん、知り合い?」セリフ
珠李「…ううん、知らない」セリフ
私は麻琉の存在を無視して歩き始めた。ト書き
麻琉「珠李!」セリフ
麻琉が私の手を掴み、自分の元へと引き寄せるト書き
私は突然身体が傾いたことにより恐怖心が湧き、思わず叫び、麻琉の手を振り払う。ト書き
珠李「いやっ!」セリフ
麻琉「ご、ごめん……」セリフ
私はもうどう反応すればいいのかわからなくなり、そのままその場から逃げるように歩き始めた。ト書き
放課後になると一斉に生徒達が帰宅し、誰も居なくなった教室に音晴くんが来た。ト書き
音晴「珠李ちゃん、一緒に帰ろうか?朝のこともあるし」セリフ
珠李「音晴くん…うん、お願い」セリフ
ふたりで杖を突きながら歩いていると ト書き
麻琉「珠李!」セリフ
麻琉の声が聞こえて来た。ト書き
音晴「あの!」セリフ
私を庇うように一歩前に音晴くんが踏み出す。ト書き
麻琉「はい?」セリフ
音晴「貴方、珠李ちゃんの何なんですか?!珠李ちゃん怖がってるじゃないですか!」セリフ
麻琉「俺は珠李の幼馴染で結婚を約束した仲だ!」セリフ
音晴「珠李ちゃん…それ本当?」セリフ
珠李「うん…ずっと昔にね。でも、その後は嫌いって言われたよ」セリフ
麻琉「それは……!」セリフ
珠李「あれ、悲しかったよ」セリフ
麻琉「ごめん……」セリフ
珠李 「…行こうか、音晴くん」セリフ
音晴 「そうだね」セリフ
○珠李の自室ベッドの上 柱
中学生になってから2年が経ったとある日ト書き
いつものように目覚まし時計がけたたましく鳴り響く部屋で私は異変に気付いた。ト書き
珠李「あれ……?なんで……」セリフ
ボヤける視界をスッキリさせようと目をこすりながら辺りを見渡す。ト書き
だが、視界が晴れることはなかった。ト書き
○眼科の診察室 柱
一週間後、あれから見る見るうちに視力が衰えて
私の目はすっかり見えなくなっていた。ト書き
珠李の母「……なんで……うちの子なんですか……?先生!!」セリフ
医者「そう言われましても……」セリフ
泣きじゃくる母親の声と淡々とした医者の声を聞きながら私はまだ実感を持てずにいた。ト書き
○珠李が通う新しい学校への通学路 柱
あの日から私の世界は180度変わった。ト書き
学校を変え、家を引越し、誰も過去の私を知らない世界に私は飛び込んだ。ト書き
あれから2年後ト書き
音晴「おはよう、珠李ちゃん」セリフ
珠李「おはよう、音晴くん」セリフ
杖を突く音を辺りに響かせているとト書き
麻琉「珠李?」セリフ
と、何処か懐かしい麻琉の匂いと共に声変わりを終え、すっかり低くなった麻琉の声が聞こえて来た。ト書き
音晴「珠李ちゃん、知り合い?」セリフ
珠李「…ううん、知らない」セリフ
私は麻琉の存在を無視して歩き始めた。ト書き
麻琉「珠李!」セリフ
麻琉が私の手を掴み、自分の元へと引き寄せるト書き
私は突然身体が傾いたことにより恐怖心が湧き、思わず叫び、麻琉の手を振り払う。ト書き
珠李「いやっ!」セリフ
麻琉「ご、ごめん……」セリフ
私はもうどう反応すればいいのかわからなくなり、そのままその場から逃げるように歩き始めた。ト書き
放課後になると一斉に生徒達が帰宅し、誰も居なくなった教室に音晴くんが来た。ト書き
音晴「珠李ちゃん、一緒に帰ろうか?朝のこともあるし」セリフ
珠李「音晴くん…うん、お願い」セリフ
ふたりで杖を突きながら歩いていると ト書き
麻琉「珠李!」セリフ
麻琉の声が聞こえて来た。ト書き
音晴「あの!」セリフ
私を庇うように一歩前に音晴くんが踏み出す。ト書き
麻琉「はい?」セリフ
音晴「貴方、珠李ちゃんの何なんですか?!珠李ちゃん怖がってるじゃないですか!」セリフ
麻琉「俺は珠李の幼馴染で結婚を約束した仲だ!」セリフ
音晴「珠李ちゃん…それ本当?」セリフ
珠李「うん…ずっと昔にね。でも、その後は嫌いって言われたよ」セリフ
麻琉「それは……!」セリフ
珠李「あれ、悲しかったよ」セリフ
麻琉「ごめん……」セリフ
珠李 「…行こうか、音晴くん」セリフ
音晴 「そうだね」セリフ



