無口な彼の内情を知ったら、溺愛されるようになりました……!?


「紫。久しぶりだね」

「パパ! 今日は早いんだね」

 食堂に着くと、三日ぶりのパパ。その隣でニコニコといつも以上に笑顔のママ。二人、本当に仲良しだよね。

「あとは、紫苑くんね〜」

「今日、お兄ちゃんも来るの?」

 兄は、医師として働き始めてから自立するために一人暮らしをしている。
 その兄も一緒に食卓を囲うのは数年ぶり。

「あぁ。今日は大切な話があるからね」

「大切な話って?」

 こてんと首を傾げると、食堂のドアが開いた。

「父さん、母さん。すみません、遅れました。紫ちゃん、久しぶりだね」

 やって来たのは、兄。

「全員揃ったね。畠山さん、食事の準備をお願いします」

「承知しました」

 私達も席につくと、パパの指示で食事が運ばれて来た。
 全ての料理が食卓に並ぶと、パパ達はワインを掲げて私は水が入ったワイングラスを掲げた。

「乾杯」

 ぐいっと一口飲むと、パパが仕切り直しの咳払いをした。

「今日、紫苑にまで来てもらったのはーー紫のことだ」

 早速、さっき言っていた大切な話について切り出すパパにごくりと生唾を飲み込んだ。
 大切な話ってーー一体なんなの?