百合香に促されて、私と創ちゃんは黙ったまま、ひと気のない公園へやってきた。
創ちゃんは、きっと私を心配してくれているんだろう。
私だって、恋人役でなければあんな素敵な人の隣に並ぶことなんてなかったって、わかってる。
でも、ほんの少しでも期待してしまう私が悪いの……?
気まずい空気が流れ、黙ってしまった私と創ちゃんを取り持つように、百合香が口を開いた。
「創太くん……。もし君の言ってることが本当だとしても、それは天音と栗本さんの問題だと思うよ……。あたしたちが口を出すことじゃ……」
百合香はそう言ってくれるが、煮え切らない私の態度に痺れを切らしたのか、創ちゃんは苛立つように声を荒げた。
「だいたいさ……。おまえだって、栗本さんのこと本当に好きなのかよ?」
「そっ……そんなこと、創ちゃんには関係ないでしょ!?」
そう言うと、創ちゃんの声のトーンが急に低くなった。
「ああ、関係ないかもしんねー。でもさ、おまえが栗本さんを好きなのって、“おまえが大好きなスイーツを作ってくれるから“ なんじゃねーの?」
創ちゃんに言われて、ドキリとする。
そんなつもりはない。
だけど、改めて言われると創ちゃんの言うとおりなんじゃないかって、考えてしまう。
でも──。
「そんなことない! なんで創ちゃんにそこまで言われなきゃいけないの!?」
すると、創ちゃんは苦しそうに顔を歪め、拳をぎゅっと握りしめた。
「俺だってなぁっ……」
絞り出すような声。創ちゃんの肩が小さく震えているのがわかった。
創ちゃんは、きっと私を心配してくれているんだろう。
私だって、恋人役でなければあんな素敵な人の隣に並ぶことなんてなかったって、わかってる。
でも、ほんの少しでも期待してしまう私が悪いの……?
気まずい空気が流れ、黙ってしまった私と創ちゃんを取り持つように、百合香が口を開いた。
「創太くん……。もし君の言ってることが本当だとしても、それは天音と栗本さんの問題だと思うよ……。あたしたちが口を出すことじゃ……」
百合香はそう言ってくれるが、煮え切らない私の態度に痺れを切らしたのか、創ちゃんは苛立つように声を荒げた。
「だいたいさ……。おまえだって、栗本さんのこと本当に好きなのかよ?」
「そっ……そんなこと、創ちゃんには関係ないでしょ!?」
そう言うと、創ちゃんの声のトーンが急に低くなった。
「ああ、関係ないかもしんねー。でもさ、おまえが栗本さんを好きなのって、“おまえが大好きなスイーツを作ってくれるから“ なんじゃねーの?」
創ちゃんに言われて、ドキリとする。
そんなつもりはない。
だけど、改めて言われると創ちゃんの言うとおりなんじゃないかって、考えてしまう。
でも──。
「そんなことない! なんで創ちゃんにそこまで言われなきゃいけないの!?」
すると、創ちゃんは苦しそうに顔を歪め、拳をぎゅっと握りしめた。
「俺だってなぁっ……」
絞り出すような声。創ちゃんの肩が小さく震えているのがわかった。



