最強総長サマは、元姫を溺愛してる

『は〜い』


そういえば、転校のこととかお兄ちゃんに話さないとだよね!

いいって言ってくれるかな…?

まず、理由をすごく聞かれそうな予感がする。


「…あれ…?すみません…」


ん……?

私は突然声をかけられて後ろを振り返った。


「……えっと、どなたですか?」


振り向いた先には……知らない男の子がいた。

背は私よりも頭一つ分くらい高いけど、人懐っこそうな表情から同い年くらいだと思った。

灰色の髪の毛に赤色の瞳の綺麗な男の子……

一度見たら忘れないくらい綺麗な顔なのにわからない……

も、もしかしたら小さい頃に会ったことがある人なのかもしれない。

でも、それなら覚えていない。と思う……

ごめんなさい。


「あ、人違いでした……すみません」