最強総長サマは、元姫を溺愛してる

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「…はぁ…」


荷物を整理していた時、翔からもらったプレゼントが目に入ってため息が出た。

半年記念にくれた、サファイアの小さなハートが埋め込まれたネックレス…

そして、ピンクの箱には2人で旅行に行った時の写真…

付き合っていた期間は一年半ほどしかないけど、思い出は数えきれないほどあった。

どれもすごく楽しかったし、嬉しかったなぁ…


「っ、」


思い出していると、涙が溢れてきた。

そんなに簡単に納得する事はできなくて…

自分が思っていたよりも、別れを切り出された事に対して思うことがあったみたい。


「…なん、で…私じゃ、ダメ、だったの、かな…?」


嫌なことがあったら言ってくれれば良かったのに。

言ってくれたら絶対直したのに…


「…そんな、こと言ってても、ダメだよね…」


もう終わったんだ。

まだ色々感情の整理がついていないけど、ここで一度区切りをつけよう。

いつまでも、翔のことを考えてばっかりだと幸せになれないもんね!

私はそう思い直して、翔との思い出をゴミ箱に入れ、片付けに集中した。