次に、鼓くんを見る。
「鼓くんは、何回も助けてくれたね。迷子の時も、バレンタインの時も、助けてくれた時はもちろん、その後もずっと心強かった。ありがとう」
「オレも、花咲が来てくれて、すごい楽しかった! 春休み、遊びに行こうぜ!」
鼓くんの太陽のような笑顔はいつも眩しくて、元気をもらえる。
「どうせなら、二人っきりでさ!」
本気か、冗談か分からない、こういうとこはちょっと困っちゃうけどね。
次に、影谷くんを見る。
「影谷くんと、チョコレート一緒に作れたの楽しかったよ。控えめだった影谷くんが、ぐいぐい来るの驚く時も有ったけど、仲良くなれたって思えて嬉しかった。ありがとう」
影谷くんは、可憐にふわりと笑ってくれる。
「花咲さんと料理出来たのも、チョコレート食べてくれたのも、忘れない思い出。だけど、まだ足りないから、来年も思い出作ろうね」
「うん」
影谷くんに頷いたら、鹿島先輩を見る。
「鹿島先輩は、色々教えてくれてありがとうございました。ずっと頼りになる人で、色々質問しちゃってごめんなさい。でも一番は、先輩が元気で嬉しいです」
「私からも、ご迷惑おかけしました。花咲さんのおかげで人の形を保っていられています。ありがとう。来年もよろしくお願いしますね」
「はい! ……質問いいですか?」
今聞く事じゃないけど、気になっていることがあった。
「なんですか?」
「あの時は聞けなかったんですけど、鹿島先輩が体調崩す前に様子おかしかったのってなんだったんです?」
「あれは、自分の特殊能力がたぶん運が良いって事なんだろうなって思って、ショックを受けてたんですよ」
「ショック?」
「生徒会長選挙で受かったのも、奇跡が起こったのも。特殊能力は望んで無かったのに、それのおかげかなって」
ああ、そういうことか。
私は納得したけど、会長が口を出す。
「奇跡はともかく、生徒会長選挙はお前の実力だろう? 卑屈するべきではないよ」
「そうでしょうか?」
「そうだと、オレが断言するよ。信じられないなら、二年後だな。高等部の生徒会長選挙で決着を付けよう」
「はい」



