鹿島先輩が消えかけてから、数日。
三年生の会を任されていて忙しい中、調べていてくれた人になる奇跡についての報告を夢野先輩がくれた。
「結論から言うよ、奇跡を起こす方法は分らなかった」
「そんな」
望んでいなかった答えに、目の前が真っ暗になりそう。
「過去、人になった奇跡は確かに有ったらしい。だが、どの件も特別何かしたわけでは無く、自然と人になっていたらしい」
「じゃあ、どうすれば……」
鹿島先輩、本当に消えちゃうかも。
あれから何度も会っているが、鹿島先輩の具合は良くなってない。むしろ、悪化して前より透けていっている。
夢野先輩は、覚悟した顔で言った。
「オレが奇跡を起こすよ」
「奇跡って、先輩の特殊能力? でも、どうやって?」
言っただけで起こせるなら、それは奇跡じゃない。
「勿論、それも考えてきたよ。でも、これを行うには、みんなの力が必要になる」
生徒会室に居る、私達の顔を見る。
「力を貸してくれるかい?」



