昨日、鹿島先輩に様子がおかしかった理由を聞こうと思ったけど、すぐに帰っちゃった。
だから、今日聞こうと思ったけど。
「え、鹿島先輩、今日休みなんですか?」
「ああ、少し遅れて登校すると言っていたけど、結局休んだみたいだ」
放課後、夢野先輩が教えてくれた。
「花の精って、具合悪くなる事有るんですね」
「ああ、一応有るよ」
へー、そうなんだ。
「まだ寒いし、体調崩しちゃったんですかね」
大丈夫かな、鹿島先輩?
気になることは明日、聞こう。
そう考えながら家に帰って、家に着いた時、ちょうどスマホが鳴った。
「夢野先輩?」
連絡先の交換はしてたけど、電話連絡来たのは初めてかも。
『もしもし、花咲です。夢野先輩、どうしました?』
『すまないね、急に。緊急事態が起きて、今、何が出来る訳ではないけど、共有だけしておこうと思ったんだ』
『はい』
緊急事態?
電話越しに聞こえてきた夢野先輩の声が焦っている様子だから、私の心もざわざわしてくる。
『実は、紅の体が消え始めているんだ』
『え、消えてる⁉ どういうことですか、それ?』
驚きで、大きな声を出してしまう。
だって、消えてるって……突然すぎる!
『鹿島先輩体調不良で休んだって言ってましだけど、そんなにやばい状態なんですか?』
風邪とかじゃなかったの?
『体調不良で休んだのとは関係ないよ。花園に侵入者が入って、紅の元の花を傷つけたんだ』
『えっ、花園⁉︎ 先輩達は大丈夫ですか?』
あそこには、夢野先輩や、みんなの元になった花も植えられている。
『オレ達は大丈夫だよ。だけど、梅の木は酷いことになっていて、その結果、紅は人の体を保てないのか、消えるみたいに、透明になっているんだ』
『そんな……鹿島先輩どうなっちゃうんですか? 本当に、そのまま消えちゃうんですか?』
体が全部消えちゃったら、それって……
『今は、元の梅の木を治療している最中さ。無事に終わるのを待つしか後は、オレ達に出来ることはないよ』
『そう……ですか』
鹿島先輩が大変な状態なのに、何も出来ないのが、辛くて、心苦しい。
鹿島先輩が良くなりますように。



