「えっと、それは、転入を勧めているという事ですか?」
いきなり転入の話をするなんて……私、ダメだった?
「いいえ、そう言うわけではありません」
それなら良かったけど、じゃあ何で転入?
「現在、花咲さんのクラスでいじめはないと伺っておりますが、それでも精神的負担などが有って転入したい場合などは、私が別の学校に話を通すということです」
「はぁ」
気の抜けた返事をしてしまう。
だって、転入とか全然考えてなかった。
これからも、ずっとこの学校に通っていくことしか考えてなかった。
「二学年に上がった時にクラス替えは有りますし、問題になった生徒とは同じクラスになることは有りません。ですが、貴方には、秘密のある生徒会にも入ってもらっているのも負担でしょう。心機一転、新たな学校生活を送りたい気持ちはありますか?」
……新たな学校生活か。
前の学校にいた時みたいに、普通に友達が居て、生徒会の仕事もない生活。
それは、楽しい思い出。
それと比べて、今の生活は前よりキラキラ輝いているのかな……
転入してから、今までのことを思い返す。
夢野先輩、マラソン大会、バレンタイン
短いけど、濃かった日々。
それを思い返しては、私は……



