二月十四日。
今日は、女の子も男の子もドキドキが止らない、バレンタインの日。
私も生徒会のみんなにチョコを渡そうと、作ったのを持ってきたけど、
「会長、受け取ってー」
「鹿島先輩、待ってください!」
「レオ!」「千代田くん!」「鈴くん!」
みんなが人気者すぎて、渡すタイミングがない。
そっか、みんな格好いいもんね。モテるよね。
予想はしていたけど、想像以上だったかも。
でも、困ったなぁ。
「私、いつ渡せばいいんだ?」
今日は、金曜日で朝のあいさつ運動はないし、生徒会長選挙の日でも有るから、珍しく放課後に生徒会の仕事が行われない。
いつもは昼休みのタイミングで、生徒会室に誰か一人くらいは来るから、その人に渡して、寮で渡してもらおうと思ったけど、誰も生徒会室に来ない。
来るのはチョコを渡そうと思っている女の子だけだ。
あっという間に生徒会長選挙も終わり、放課後になってしまう。
「どうしよう……」
今日は、生徒会室に立ち寄るのも禁止らしく、校舎を出た所で呆然としていると。
「きみって……」
声をかけられた。



