秘密の、花園生徒会!


「二月ももうすぐで、バレンタインに浮き足だった生徒も多いですが、生徒会的には生徒会長選挙の時期です」


全員が集まった所で、今日の生徒会の議題を鹿島先輩が話す。


「選挙……こんな時期に?」


前の学校では、十一月だった。

二月って、遅くない?


「我が校はエスカレーター式で受験する生徒がいないから、こんな時期で構わないんだよ」


会長が補足してくれて、納得する。


確かに、受験が無いならこんな時期でもいいのか。


「今年は、会長も、副会長である私も二年生で進学することも有りませんし、生徒会に入れるのは花の精だけだから、選挙をやると言っても形だけのものですけどね」


形だけのものでもやらなきゃ行けないのは、大変だな。


「生徒会に入っている以上、キミ達も生徒会会長選挙に出られるが、立候補するかい?」


会長の問いに、一年生四人は誰も頷かなかった。


「じゃあ、オレと紅の一騎打ちだね。……選挙なんて手間のかかる事を止めて、一番チョコをもらったやつで良くないかい?」


会長が楽しそうに笑うから、鹿島先輩が呆れたようにため息をつく。


「言いわけ無いでしょう。生徒たちの代表になるのを決めるんですよ」


「いい案だと思ったんだけどね」


てきとう言っている会長を無視して、鹿島先輩は一年生を見る。


「生徒会選挙は、生徒会実行委員会が行いますので、特別な生徒会業務はありませんが、立候補する関係で会長と私は忙しくなると思います。皆さんはいつも通り生徒会業務を行ってください」

「はい」

「はーい」



***



「生徒会長って、変わることあるのかな?」


選挙管理委員会の人に会長と鹿島先輩が呼ばれて、一年生だけになったから、聞いてみる。


千代田くんは端的に答える。

「分らない」


鼓くんは頭の後ろで腕を組んで、回る椅子を足で床を蹴る事で揺らしていた。


「どっちも生徒に人気は有るよ。でも、かいちょーって、凄い華やか? 目立つ人だからなー」


最後に影谷くんが補足する。


「鹿島先輩も生徒会長になりたい! って感じがしないしね」


「じゃあ、生徒会長は変わらないかな」


でも、それでいいや。

鹿島先輩ももちろんいい人だけど、会長じゃない生徒会長は、イメージがつかないもん。