ずっとしゃがんでいると、足が痺れたような気がしたので立ち上がる。
まだ行っていない奥に行けば、もしかしたら何かあるかもしれない。
だけど、ここが立ち入り禁止の場所と聞いてしまった以上、むやみやたらに歩き回りたくは無い。
「うーん」
いや、でも、このドアって普段からこんな感じなんだよね。
ドアの辺りの鉄のポールやチェーンを見る。
錆びたり、汚れたりしているから、あの子達がポールを用意したとか、チェーンを持ってきたとかは考えづらい。
なら絶対、ここ以外にも扉は有る!
温室内の温度管理や水やりに、いちいちあのチェーンを外して入るって手間だもん。
よし、別の扉を探そう!
立ち入り禁止って事は、希少か、危険な植物が置いて有ると思うから、植物には触れない様にしてね。
一歩、二歩、さっきとは違った心持ちで足を勧める。慎重に、注意深く。
この温室は、観賞用じゃなくて冬を超すための場所なのか、青々とした葉っぱを持っていたり、花の咲いている植物が、花壇ではなくプランターや鉢に植えられている。
道もぐねぐねしておらず、直線的で歩きやすい。
扉を探していくらか歩いていると、一つの扉を見つけた。
さっきの外と隔てているガラスの扉とは違って、工場にあるような固そうな扉。
扉の横の壁は、上の方はガラスで向こうが見えそうだが、私の目線が届く様な下の方は木で見えない。
さっきより、人を拒む様な雰囲気だ。
ここまでには、入っただけで退学の立ち入り禁止になりそうなものは無いから、何かあるならここから先かも。
入らない方がいい? でも、他に扉は見あたらなかったし……



