「どうしよう」
ドアが開かないか、押したり引いたりしてみるけど、開くことは無い。
「うーん」
ガラス越しに外を見ると、太いチェーンがドアハンドルと、ドアの近くに立つ鉄製のポールに巻かれていて、開かないようになっていた。
ここが立ち入り禁止って事は、もしかしたら普段から有るのが普通なのかな。
私は最近この学校に転入したばっかりだから、学校の事には詳しくない。
「はぁー」
ドアの前で、ゆっくりしゃがみ込む。
この温室があるのは、校舎や校門から離れた裏庭の奥で、人通りは少ない。というか無い。
今は冬だけど、温室だから寒さの心配は一応無いけど――キーンコーンカーンコーン
「あっ、チャイムなった」
昼休みが終わってしまった。
五時間目の授業は教室だけど、あの子達が私は体調不良で保健室に行ったとか言うのかな。
六時間目終わったら、流石に探されると思うけど、探されなかったらどうしよう。
スマホは学校には持って来ているけど、預けないと行けないから手元には無くて、誰かに連絡する事は出来ない。
……お家、帰りたいな。
膝をぎゅっと抱きかかえ、頭を膝に押し付ける。
私、そんなに悪い事してないと思うんだけどな……



