「花咲桜、貴方には、生徒会に入ってもらいます」
「生徒会?」
「えっ!」
私は勿論、会長もビックリしている。
「青の秘密を知ったからには、ただの一生徒として居てもらう訳にはいきません。青、生徒会の人手が足りないと言っていたでしょう」
「いや、言ったけど。え、良いのかい?」
不安そうに見つめる会長に理事長は頷く。
「はい、決めました。青、生徒会長として、花咲桜の面倒を見るように」
「ああ!」
会長は頬を緩めると、軽い返事をした。
生徒会に入る。
それが、ここに無断で入ってしまった罰、会長が花の精だって知ってしまった事の罪なら、従わないといけないこと何だろうけど……
「あの、私は本当に生徒会に入る事になんですか?」
「何か問題はありますか? 原則、生徒会は部活動禁止、寮生活となりますが、貴方はどちらも免除しますよ」
そんなルールあるんだ。
「え、一緒に住まないのかい!?」
「一緒に住ませる訳ないでしょう」
残念そうな会長を理事長が怒る。
「私、この学校の事何も知りません。生徒会が部活入れないとか、寮があるとかも知りませんでしたし、他にも沢山知らない事が有ります。それに、生徒会って、生徒達の規範になるべき、生徒達に選ばれた人なんでしょう。私は、選ばれてもいない」
そんな人が生徒会になっても良いものなのかな。
「いえ、今私が選びましたよ」
確かに理事長が選んだ事にはなるけど……私が言いたいのはそういうことじゃないのに。
「一つ勘違いをしている様なので訂正しますがこの学校の生徒会メンバーは、理事長の私が独断で選んでいます。だから、貴方が生徒会に入る事に何も問題ありません」
「そうなんですか?」
会長を見ると、頷かれた。
「そうだよ。理事長が選んだ人しか生徒会に入れないから、人手が少なくて困っているんだ」
「なるほど」
それなら、選ばれたってことにはなる。
でも、ほんと、何も知らないのに……
会長は一歩近づくと、私と目を合わせ、ふわり優しく笑う。
「キミは、知らないって事を気にしているけど、知らないから気づけることもあるかもしれないんだから、あんまり気にしなくていいんだよ。知っとかなきゃ行けないことは、教えるしね」
会長は、私が気にしないようにとフォローしてくれる。
「それより、人手が増える方が嬉しいんだ。だから、オレからもお願いするよ。生徒会手伝ってくれないか?」
――ドキン
えっ、あ。
おちゃらけていることが多い会長の、落ち着いた優しい所を見て、心がドキンと跳ねてしまう。
顔が赤くなっているような気がして、顔を慌てて理事長に向けた。
「分りました。未熟者ですが、精一杯やらせてもらいます」



