京都河原町駅から、地上に出た。
そして、キヨテルは、ミツキとテクテク歩いていた。
「京都って、建物の外観が、黒いね」
「吉野家とか吉野家とかローソンの景観が、独特だね」
「歴史の雰囲気を壊さないためだろう」
と言った。
京都市営バスが、走っている。
緑色のバスである。
外国人が、英語で話をしている。
そして、何か写真を撮っている。
京都河原町駅から三条大橋まで歩いてきた。
「ここさ」
「うん」
「江戸時代は、東海道五十三次の始まりの京都三条大橋なんだぜ」
とキヨテルは、自信ありげに言った。
「でも、何にも面影がないじゃん」
「そうだなぁ」
と思った。鴨川のほとりでは、中学生の男子たちが、ジャージ姿で走っている。
または、何か、外出している幼稚園児たちが、先生と一緒に歌っている。
少し行ったところに、『東海道中膝栗毛』の弥二さん喜多さんの石碑があった。
「弥二さん喜多さんの時代は、江戸の日本橋から、箱根を渡って、それで、伊勢そして京都まで来るのは、命懸けだったんだぜ」
「私も読んだことがあるけど、時代が、もう違うじゃない」
「まあ、そうだけど」
と、思っていた。
「今なら2時間で、京都から東京まで新幹線で行くことができるよ」
とミツキは、言った。
確かに、十返舎一九『東海道中膝栗毛』のようなロマンティックな旅愁を誘う雰囲気は、もう、2025年にはなかった。
今なら、スマホのテレビ電話で、顔まで映っている。
そしたら、今まであったアナログテレビは、何だったのだろうか?
そう思った。
ミツキは、平成生まれの女性だが、キヨテルは、昭和の終わりに生まれている。そして、好きな女子の家に電話する時は、お母さんやどうかしたらお父さんが出てきて、困ったこともあった。
ただ、去年だったら、NHK大河ドラマ『光る君へ』で、『源氏物語』の作者の紫式部の話が、ドラマになった。
そして、二人は、三条大橋から緑色の京都市営バスに乗った。
そのまま、色んな神社仏閣を回った。
平安神宮へまずは、向かった。
そして、平安神宮で、キヨテルとミツキは、丼屋へ入った。
「いらっしゃいませ」
と大将は、言った。
そして、女将さんに誘導されて、ミツキとキヨテルは、お品書きを見た。
「よし、決まった」
と二人とも、口を合わせて言った。
「女将さん!」
「はい」
と言った。
「僕は、マグロ丼を一つ」
と言った。
その時、女将さんは
「奥様は、何にしますか?」
と言った。
「いや、私、妻ではないのですが」
「いや、仲良い夫婦連れに見えたのですが」
「じゃあ、私も、マグロ丼一つ」
と言った。
夫婦連れなんて言われて、キヨテルもミツキもびっくりした。それは、何かの映画かドラマ、マンガのような世界と思っていたが、そうではなかった。
15分が、経過した後、女将さんは、マグロ丼を二つ持ってきて、唐揚げも一皿ついていた。
「あの」
「はい」
「私たち、唐揚げを頼んでいないのですが」
「それは、おまけだよ」
と言った。
良い丼屋さんだったと思う。
京都市内だから、飲食店は高いと思ったら、そうではなかった。
そして、二人でブラブラしていた。
今度は、平安神宮から、八坂神社へ向かった。
キヨテルとミツキは、普段は、大阪にいることが、多いが、京都市内は、あまり地理が不案内だから、二人は、ギュッと手を握り合った。
そして、キヨテルは、その時、感じた。
大阪に住み始めた時、衝動的に、新幹線で東京へ帰ったが、もう、みんな、自分の仕事に忙しくて、会えなかった。
そして、今の職場からの帰り道、近所の図書館で読書サークルが、あって、そこで、趣味を見つけて、ミツキと会った。付き合いが始まった。お互いが読書の感想を述べるだけではなく、箕面方面へツツジを見にハイキングへ行き、そして、三重県の青山町まで紅葉を観に、近鉄電車で大阪から出かけたこともあった。
更に、ミツキのクルマの運転が得意な男の友達やら女の友達と4人で、福井県までスキーに行ったこともあった。
また、梅田のゲームセンターで、電車のゲームもしてみた。
そうだよなぁ、と思った。
ミツキと出会ってから、福井県までスキーに行き、そして、大阪の梅田でゲームセンターへ行き、紅葉やらツツジを見て、ハイキングをしていた。
そして、八坂神社から、帰ろうとした。
阪急京都本線の京都河原町駅に着いた。
その時だった。
改札口で、ミツキにぶつかった男性が
「おい!コラ!」
と怒った。
この時だった。
今まで、キヨテルは、こみ上げたことのない怒りが出てきた。
「何、女に、文句を言っているんじゃ!」
と怒った。
昔、付き合っていた女性を守れないことを、ずっと悔やんでいた。
そして、その白髪交じりの男は、「ごめんなさい」と言って、すぐその場から離れた。
駅員さんが
「大丈夫ですか?警察呼びましょうか?」
と言ったが
「良いです」と言った。
その時、ミツキは、怯えた顔だったが、「ごめんね」とキヨテルに謝った。
そして、キヨテルは、ミツキとテクテク歩いていた。
「京都って、建物の外観が、黒いね」
「吉野家とか吉野家とかローソンの景観が、独特だね」
「歴史の雰囲気を壊さないためだろう」
と言った。
京都市営バスが、走っている。
緑色のバスである。
外国人が、英語で話をしている。
そして、何か写真を撮っている。
京都河原町駅から三条大橋まで歩いてきた。
「ここさ」
「うん」
「江戸時代は、東海道五十三次の始まりの京都三条大橋なんだぜ」
とキヨテルは、自信ありげに言った。
「でも、何にも面影がないじゃん」
「そうだなぁ」
と思った。鴨川のほとりでは、中学生の男子たちが、ジャージ姿で走っている。
または、何か、外出している幼稚園児たちが、先生と一緒に歌っている。
少し行ったところに、『東海道中膝栗毛』の弥二さん喜多さんの石碑があった。
「弥二さん喜多さんの時代は、江戸の日本橋から、箱根を渡って、それで、伊勢そして京都まで来るのは、命懸けだったんだぜ」
「私も読んだことがあるけど、時代が、もう違うじゃない」
「まあ、そうだけど」
と、思っていた。
「今なら2時間で、京都から東京まで新幹線で行くことができるよ」
とミツキは、言った。
確かに、十返舎一九『東海道中膝栗毛』のようなロマンティックな旅愁を誘う雰囲気は、もう、2025年にはなかった。
今なら、スマホのテレビ電話で、顔まで映っている。
そしたら、今まであったアナログテレビは、何だったのだろうか?
そう思った。
ミツキは、平成生まれの女性だが、キヨテルは、昭和の終わりに生まれている。そして、好きな女子の家に電話する時は、お母さんやどうかしたらお父さんが出てきて、困ったこともあった。
ただ、去年だったら、NHK大河ドラマ『光る君へ』で、『源氏物語』の作者の紫式部の話が、ドラマになった。
そして、二人は、三条大橋から緑色の京都市営バスに乗った。
そのまま、色んな神社仏閣を回った。
平安神宮へまずは、向かった。
そして、平安神宮で、キヨテルとミツキは、丼屋へ入った。
「いらっしゃいませ」
と大将は、言った。
そして、女将さんに誘導されて、ミツキとキヨテルは、お品書きを見た。
「よし、決まった」
と二人とも、口を合わせて言った。
「女将さん!」
「はい」
と言った。
「僕は、マグロ丼を一つ」
と言った。
その時、女将さんは
「奥様は、何にしますか?」
と言った。
「いや、私、妻ではないのですが」
「いや、仲良い夫婦連れに見えたのですが」
「じゃあ、私も、マグロ丼一つ」
と言った。
夫婦連れなんて言われて、キヨテルもミツキもびっくりした。それは、何かの映画かドラマ、マンガのような世界と思っていたが、そうではなかった。
15分が、経過した後、女将さんは、マグロ丼を二つ持ってきて、唐揚げも一皿ついていた。
「あの」
「はい」
「私たち、唐揚げを頼んでいないのですが」
「それは、おまけだよ」
と言った。
良い丼屋さんだったと思う。
京都市内だから、飲食店は高いと思ったら、そうではなかった。
そして、二人でブラブラしていた。
今度は、平安神宮から、八坂神社へ向かった。
キヨテルとミツキは、普段は、大阪にいることが、多いが、京都市内は、あまり地理が不案内だから、二人は、ギュッと手を握り合った。
そして、キヨテルは、その時、感じた。
大阪に住み始めた時、衝動的に、新幹線で東京へ帰ったが、もう、みんな、自分の仕事に忙しくて、会えなかった。
そして、今の職場からの帰り道、近所の図書館で読書サークルが、あって、そこで、趣味を見つけて、ミツキと会った。付き合いが始まった。お互いが読書の感想を述べるだけではなく、箕面方面へツツジを見にハイキングへ行き、そして、三重県の青山町まで紅葉を観に、近鉄電車で大阪から出かけたこともあった。
更に、ミツキのクルマの運転が得意な男の友達やら女の友達と4人で、福井県までスキーに行ったこともあった。
また、梅田のゲームセンターで、電車のゲームもしてみた。
そうだよなぁ、と思った。
ミツキと出会ってから、福井県までスキーに行き、そして、大阪の梅田でゲームセンターへ行き、紅葉やらツツジを見て、ハイキングをしていた。
そして、八坂神社から、帰ろうとした。
阪急京都本線の京都河原町駅に着いた。
その時だった。
改札口で、ミツキにぶつかった男性が
「おい!コラ!」
と怒った。
この時だった。
今まで、キヨテルは、こみ上げたことのない怒りが出てきた。
「何、女に、文句を言っているんじゃ!」
と怒った。
昔、付き合っていた女性を守れないことを、ずっと悔やんでいた。
そして、その白髪交じりの男は、「ごめんなさい」と言って、すぐその場から離れた。
駅員さんが
「大丈夫ですか?警察呼びましょうか?」
と言ったが
「良いです」と言った。
その時、ミツキは、怯えた顔だったが、「ごめんね」とキヨテルに謝った。

