恋愛日和〜真逆の二人が惹かれ合うまで〜

「それではここで、新婦の日和さんはお色直しの為に中座いたします。エスコートするのは、日和さんがもう一人のお父さんと慕うこの方です」

司会者の言葉のあとに、日和が「ゴンさん!」と呼んだ。

「はい、喜んで!」

ゴンさんがすっくと立ち上がり、笑いが起こる。

「お父さん、普通にね。いい?普通にがんばってね」
「おう、任せとけ」

望美に頷いてから、ゴンさんは日和を迎えに歩き出した。

「ゴンさん、日和をよろしくお願いします」

日向がお辞儀をすると、ゴンさんは直立不動になる。

「はっ、確かにお預かりいたします」

日和は笑ってゴンさんの腕に手を添えた。

「ゴンさん、よろしくね」
「お、おう!行くぞ、ひよちゃん」
「うん!」

ゲストが拍手を送る中、ひときわ大きく拍手する望美に見守られ、二人は無事に披露宴会場をあとにした。