プロポーズした翌日、日向は日和を連れて都内の実家に行き、両親に婚約を報告した。
二人とも日和を歓迎し、春の結婚式を楽しみにしていると笑顔を浮かべた。
なぜだかジョリーも日和になついてずっとそばを離れず、思わず日向がジョリーに嫉妬する始末だった。
そして慎一と椿にも、いつもの居酒屋で仕事終わりに報告する。
「うおー、マジか!おめでとう」
「すごい!まさかこんなに早く婚約するなんて。日向、男を見せたわね。ひよちゃんの指輪、とっても素敵!おめでとう」
ありがとうございます、と微笑む日和の指には、日向が贈った婚約指輪が輝き、オフィスでも色んな人に驚かれていた。
「真逆の二人がこうやって惹かれ合ったら、もう最強って気がする。女心が読めなかった日向を変えたのは、間違いなくひよちゃんよ。ね、どうやったの?ひよちゃん。女心とは……って、日向に説教したの?」
椿の言葉に、日和はキョトンと首を傾げた。
「いいえ。何も言わなくても、日向さんはいつだって私の気持ちを分かってくれてました。誕生日に私が喜ぶものをプレゼントしてくれたり、夜ひとりになるのが寂しくなったら、そばにいてくれたり。それにこの指輪も……。桜の季節に結婚式を挙げるのが夢だった私の為に、ピンクダイヤの桜の指輪を贈ってくれたんです」
微笑んで指輪に右手を添える日和に、椿と慎一はおののく。
「す、すごい。日向のキャラが微塵も残ってないわ」
「ほんとに日向なのか?恋愛なんてめんどくさって言ってた、あの日向?」
なんだよ、と日向は仏頂面になる。
「心から好きな人に巡り逢った証拠ね。良かったわね、日向。絶対にひよちゃんを離しちゃだめよ?」
「分かってる」
「ふふっ、ラブラブね。あー、いいな。私も早く結婚したくなっちゃった」
頬に手を当てて宙を見つめる椿に、慎一も頷いた。
「俺もさ、今度の同窓会で告白することにしたんだ。高校の時からずっと好きだった子に」
ええー!?と皆で一斉に声を上げる。
「そっか、ついに決めたんだな。ずっと忘れられない、慎一が初めて好きになった人なんだよな?」
「ああ、日向に背中を押してもらった気がする。幸せそうな日向とひよちゃん見てたら、気持ちが抑えられなくなった」
「そうか。お前の幸せを俺も願ってるから」
椿と日和も大きく頷く。
「よし、じゃあ乾杯しよ!私達の前途を祝して」
椿の音頭に「かんぱーい!」と皆でグラスを掲げた。
二人とも日和を歓迎し、春の結婚式を楽しみにしていると笑顔を浮かべた。
なぜだかジョリーも日和になついてずっとそばを離れず、思わず日向がジョリーに嫉妬する始末だった。
そして慎一と椿にも、いつもの居酒屋で仕事終わりに報告する。
「うおー、マジか!おめでとう」
「すごい!まさかこんなに早く婚約するなんて。日向、男を見せたわね。ひよちゃんの指輪、とっても素敵!おめでとう」
ありがとうございます、と微笑む日和の指には、日向が贈った婚約指輪が輝き、オフィスでも色んな人に驚かれていた。
「真逆の二人がこうやって惹かれ合ったら、もう最強って気がする。女心が読めなかった日向を変えたのは、間違いなくひよちゃんよ。ね、どうやったの?ひよちゃん。女心とは……って、日向に説教したの?」
椿の言葉に、日和はキョトンと首を傾げた。
「いいえ。何も言わなくても、日向さんはいつだって私の気持ちを分かってくれてました。誕生日に私が喜ぶものをプレゼントしてくれたり、夜ひとりになるのが寂しくなったら、そばにいてくれたり。それにこの指輪も……。桜の季節に結婚式を挙げるのが夢だった私の為に、ピンクダイヤの桜の指輪を贈ってくれたんです」
微笑んで指輪に右手を添える日和に、椿と慎一はおののく。
「す、すごい。日向のキャラが微塵も残ってないわ」
「ほんとに日向なのか?恋愛なんてめんどくさって言ってた、あの日向?」
なんだよ、と日向は仏頂面になる。
「心から好きな人に巡り逢った証拠ね。良かったわね、日向。絶対にひよちゃんを離しちゃだめよ?」
「分かってる」
「ふふっ、ラブラブね。あー、いいな。私も早く結婚したくなっちゃった」
頬に手を当てて宙を見つめる椿に、慎一も頷いた。
「俺もさ、今度の同窓会で告白することにしたんだ。高校の時からずっと好きだった子に」
ええー!?と皆で一斉に声を上げる。
「そっか、ついに決めたんだな。ずっと忘れられない、慎一が初めて好きになった人なんだよな?」
「ああ、日向に背中を押してもらった気がする。幸せそうな日向とひよちゃん見てたら、気持ちが抑えられなくなった」
「そうか。お前の幸せを俺も願ってるから」
椿と日和も大きく頷く。
「よし、じゃあ乾杯しよ!私達の前途を祝して」
椿の音頭に「かんぱーい!」と皆でグラスを掲げた。



