(そろそろ支度するか)
何度も時計を確かめていた日向は、14時になったのを見て着替え始める。
フォーマルなスーツを着て、ネクタイをしっかり締めた。
髪型も整えてから、かなり早めに車でホテルに向かった。
約束の時間より30分早く到着し、ロビーのソファに座って待つ。
どんなに気持ちを落ち着かせようとしても、やはり緊張でそわそわしてしまった。
何度目かの深呼吸をした時、日向さん!と日和の声がした。
顔を上げると、ワンピース姿の日和が近づいて来る。
「日和?もう来たの?」
「うん。なんだか落ち着かなくて、先に下りて来たの」
「そうか。ご両親は?」
「もう少ししたら来ると思います。座って待ってましょ」
ソファに並んで座り、どちらからともなく互いの手を握った。
「どうだった?奥田先生の結婚式」
「とっても素敵だった!奥さんがね、すごく綺麗なの。かずくんも幸せそうだったよ」
「写真は撮った?」
「うん!たくさん撮ったよ。えっとね、今見せるね」
パーティーバッグからスマートフォンを取り出し、日和は写真のフォルダを開く。
「見て!美男美女でしょー?奥さんのウエディングドレスも、かずくんのタキシードも、とってもよく似合っててね。もううっとり見とれちゃった」
「ほんとだ。芸能人カップルみたいだな」
「でしょう?見つめ合ってるこの写真とか、ほんとにラブラブで……。あ!削除しちゃった!」
「どれ?貸して」
日向は日和からスマートフォンを受け取ると、写真を復元する。
「はい、これで大丈夫」
「すごーい!どうやったの?さすがは日向さんね」
「いや、こんなの誰でも出来る」
「でも私は出来ないもん」
「日和はいいよ、俺がやるから」
「だめ、甘えてばかりいられない。私も出来るようになるからね!」
「はいはい。ムキになる日和も可愛いな」
「ちょ、日向さん!」
日和が顔を真っ赤にした時だった。
何度も時計を確かめていた日向は、14時になったのを見て着替え始める。
フォーマルなスーツを着て、ネクタイをしっかり締めた。
髪型も整えてから、かなり早めに車でホテルに向かった。
約束の時間より30分早く到着し、ロビーのソファに座って待つ。
どんなに気持ちを落ち着かせようとしても、やはり緊張でそわそわしてしまった。
何度目かの深呼吸をした時、日向さん!と日和の声がした。
顔を上げると、ワンピース姿の日和が近づいて来る。
「日和?もう来たの?」
「うん。なんだか落ち着かなくて、先に下りて来たの」
「そうか。ご両親は?」
「もう少ししたら来ると思います。座って待ってましょ」
ソファに並んで座り、どちらからともなく互いの手を握った。
「どうだった?奥田先生の結婚式」
「とっても素敵だった!奥さんがね、すごく綺麗なの。かずくんも幸せそうだったよ」
「写真は撮った?」
「うん!たくさん撮ったよ。えっとね、今見せるね」
パーティーバッグからスマートフォンを取り出し、日和は写真のフォルダを開く。
「見て!美男美女でしょー?奥さんのウエディングドレスも、かずくんのタキシードも、とってもよく似合っててね。もううっとり見とれちゃった」
「ほんとだ。芸能人カップルみたいだな」
「でしょう?見つめ合ってるこの写真とか、ほんとにラブラブで……。あ!削除しちゃった!」
「どれ?貸して」
日向は日和からスマートフォンを受け取ると、写真を復元する。
「はい、これで大丈夫」
「すごーい!どうやったの?さすがは日向さんね」
「いや、こんなの誰でも出来る」
「でも私は出来ないもん」
「日和はいいよ、俺がやるから」
「だめ、甘えてばかりいられない。私も出来るようになるからね!」
「はいはい。ムキになる日和も可愛いな」
「ちょ、日向さん!」
日和が顔を真っ赤にした時だった。



