「日和、今夜うちに来る?」
つき合い始めてから1ヶ月が経った。
週の半分は日向のマンションに来る日和に、いつものように日向がオフィスで声をかける。
「ううん、今日はフラワーアレンジメントの日だから」
「ああ、そっか」
日和はフローリストの望美とすっかり意気投合したようで、週に2回のペースでフラワーアレンジメントを習っていた。
彼女を束縛する男にはなりたくない。
そう思っているが、やはりどうしても寂しくなる。
こんな気持ちになるのも、初めてのことだった。
「あの、でも……。終わったらマンションに行ってもいい?」
上目遣いに小さく尋ねてくる日和に、日向はパッと顔を明るくさせた。
「もちろん!待ってる」
「うん!」
頷く日和の笑顔が可愛くて、日向はスイッチが入りそうになる。
(いかんいかん。ここはオフィス。俺は寡黙でクールなキャラ)
己に言い聞かせ、「じゃ」と日和に短く言って自分のデスクに向かう。
だが気を抜けば、知らず知らずのうちにニヤけてしまっていた。
定時になると「お先に失礼します」と挨拶して、日和がオフィスを出て行く。
(あ!アイコンタクトしてくれなかった)
それだけでしょんぼりする自分は、相当ヤバイのかもしれない。
いつの間にかそれくらい、日向は日和のことが好きで好きでたまらなくなっていた。
つき合い始めてから1ヶ月が経った。
週の半分は日向のマンションに来る日和に、いつものように日向がオフィスで声をかける。
「ううん、今日はフラワーアレンジメントの日だから」
「ああ、そっか」
日和はフローリストの望美とすっかり意気投合したようで、週に2回のペースでフラワーアレンジメントを習っていた。
彼女を束縛する男にはなりたくない。
そう思っているが、やはりどうしても寂しくなる。
こんな気持ちになるのも、初めてのことだった。
「あの、でも……。終わったらマンションに行ってもいい?」
上目遣いに小さく尋ねてくる日和に、日向はパッと顔を明るくさせた。
「もちろん!待ってる」
「うん!」
頷く日和の笑顔が可愛くて、日向はスイッチが入りそうになる。
(いかんいかん。ここはオフィス。俺は寡黙でクールなキャラ)
己に言い聞かせ、「じゃ」と日和に短く言って自分のデスクに向かう。
だが気を抜けば、知らず知らずのうちにニヤけてしまっていた。
定時になると「お先に失礼します」と挨拶して、日和がオフィスを出て行く。
(あ!アイコンタクトしてくれなかった)
それだけでしょんぼりする自分は、相当ヤバイのかもしれない。
いつの間にかそれくらい、日向は日和のことが好きで好きでたまらなくなっていた。



